熊本県 大津町

大津町のデジタル推進 ~デジタルで夢と希望をかなえるまちを目指して~

 大津町は、2021年4月にデジタル推進係を、 2022年5月に大津町DX推進本部を新設し、DXの推進に取り組んでいます。急速に進むデジタル化に対し、町の特徴に合わせたデジタル化を検討し、住民一人ひとりがデジタル化のメリットを感じてもらえるように推進する同町の取り組みを紹介します。

大津町DX推進本部 の設置

 2022年5月、DXを推進するにあたり全庁的・横断的に推進することが重要であることから、町長、副町長、教育長、管理職で構成する「大津町DX 推進本部」を設置し、各種取組の推進及び進捗管理を実施しています。
 推進本部には、専門的知見からの提案・助言ができる外部人材の活用や内部のデジタル人材育成に関する国の支援も積極的に活用し、計画推進における体制も強化していきます。
 「DXWG(ワーキンググループ)」(※)については、状況に即したテーマを選定し、DXリーダーを主体とし、WGメンバー全体で検討を行います。

大津町DX推進計画 の策定

 2023年3月に、大津町では国や県のデジタル化に対する動向を踏まえ、町のデジタル化に対する基本的な考え方や方向性を示す「大津町DX推進計画」を策定しました。大津町全体のデジタル化や住民サービスの向上のために、町の方向性を決めていきます。

■基本方針
 現在の社会情勢や国などの動向、デジタル機器の普及などの状況を踏まえると、行政サービス向上と地域のデジタル化の両方が求められていることが分かります。幅広い世代で多くの人がデジタルの恩恵を受けるためには、「行政DX」だけではなく「地域DX」を進めることが必要です。「地域DX」と「行政DX」を進めることで、大津町らしいイノベーションがデジタルによって進むよう、基本方針を「デジタルで夢と希望をかなえるまち~デジタルIMOベーションOZU~」と定めています。

■地域DXと行政DX
 DXを推進するために「地域DX」と「行政DX」に取り組みますが、社会的課題の解決や住民サービス向上など、若年層から高齢者まで幅広い世代を対象にした施策を展開するために4つのビジョンを設定します。具体的な施策はアクションプランで明記します。それぞれのビジョンを一体的に進めることが、町のデジタルイノベーション推進につながります。

■DXが進むことで見える大津町の未来ビジョン

■DX重点取組事項
 DX推進の中でも特に重点的に取り組む必要があるものを「DX重点取組事項」として設定しています。
 4つの重点取組事項を強力に進めることで、未来の大津町を「デジタルで夢と希望をかなえるまち」につなげます。

具体的な取組事例

■キャッシュレスの促進
 2021年12月から、スマートフォンを利用した税金や料金の支払いが可能になりました。
 スマホアプリの決済機能を利用して、納付書に印字されたバーコードを読み取り、納付手続きを実施することで支払いができるサービスです。

納付可能な税目・料金 (2023年6月時点)
 町県民税(普通徴収)/固定資産税
 軽自動車税(種別割)/国民健康保険税
 保育料(公立・私立)/介護保険料
 後期高齢者医療保険料/住宅使用料
 公共下水道使用料/ 農業集落排水使用料

利用可能なスマホアプリ(2023年6月時点)
 PayPay請求書払い/LINEPay請求書支払い
 PayB/支払秘書/auPAY/d払い/J-Coin Pay

■オンライン申請システムの導入
 役場などに直接行かなくても申請や報告などができる仕組みを構築しています。
 例えば「大津町道路不具合報告フォーム」は、道路の段差ができていたり、舗装が剥がれていたりする場合に、スマホやパソコンを使って写真や場所を報告できるシステムです。その場ですぐ報告もできますし、役場に電話や直接出向いて報告する必要が無くなります。
 また総合健診や各種セミナーの申し込み、アンケートの回答など、スマホで気軽に申請ができるようになっています。今後も申請できる項目を増やしていく予定です。

■移動型のスマホ教室の開催
 2022年5月より、移動型スマホ教室を定期的に開催しています。事前の予約が必要ですが、決められた講座を受講できるのはもちろん、個別相談もできます。
 参加者のリピート率も高く、満足度も全国的に高い数値を維持しています。

熊本県菊池郡大津町(2023年7月末時点)
 人 口:35,876人
 世帯数:15,819戸
 面 積:99.1 平方キロメートル