株式会社くまもとDMC

新しい働き方への対応と情報発信の強化によるDX推進

取組の経緯・抱えていた課題について

 新型コロナウイルス感染拡大や働き方改革など、2020年以降、テレワークの導入が急速に進みました。株式会社くまもとDMC様もその企業の1つで、新しい働き方への対応が急務であり、そのためには、紙ベースによる日常業務をデジタルに転換する必要がありました。
 また、株式会社くまもとDMC様が得意とする観光分野においては、新型コロナウイルスの拡大によって厳しい環境に立たされたことで、情報発信を強化することで熊本県内に観光客を誘致したいという想いがありました。

取組概要

 株式会社くまもとDMC様は、新しい働き方への対応と情報発信の強化のため、次の取り組みを行いました。

 ① 日常業務におけるクラウドサービスの活用
 ② ビジネスチャットの活用
 ③ テレワーク、ワーケーションの推進
 ④ Web会議の積極的な活用、関連設備の導入
 ⑤ 情報発信サイト「おるとくまもと」のリニューアル及び熊本県内の観光関連情報の積極的な発信

どのような取り組みを行ったか

① 日常業務におけるクラウドサービスの活用
 クラウドサービスを利用することで、稟議や出張申請などの社内申請業務や請求書作成等の紙ベースの事務処理を、ぺーパーレスで行うことが可能になりました。
 これによって、属人化も解消され、自分以外の案件情報や申請内容が一覧で見られるようになりました。また、稟議が通りやすい社員の仕事例も気軽に閲覧できるようになっただけでなく、請求漏れや確認漏れなどがなくなるといったメリットも生まれています。
 その後、新たに名刺管理サービスを導入。全社員の人脈、顧客情報を社内で共有し、更なるDXの推進に取り組んでいます。

② ビジネスチャットの活用
 ビジネスチャットの有料アカウントサービスを利用することで、社内のみならずプロジェクトを共同で進めている社外の関係者と迅速かつ円滑なコミュニケーションが可能になりました。
 また、Google WorkSpaceの「Gmail」「Calendar」「Drive」等のツールを使用し、社員全員のスケジュール管理や社用車・会議室利用管理、情報資産の共有を実施しました。これにより、働く場所の特定をすることなく、効率的な出張や外出が可能に。出張時や外出時においても常に情報の共有を行うことが可能となりました。

③ テレワーク、ワーケーションの推進
 社用スマートフォンに毎月10GBまでのパケット使用を許可し、テザリングによるテレワークを推進しました。
 さらに、熊本県内でのワーケーション推進に向け、熊本県と環境省、一般社団法人dialogueとの連携協定を締結し、受入地域の環境整備やプログラム開発を行いました。また、東京の企業によるモニターツアーを実施し、新しい働き方の取組につながりました。

④ Web会議の積極的な活用、関連設備の導入
 Google WorkSpaceのGoogle Meetを導入し、社内にいなくても遠隔での社内会議に参加できるようになりました。また、Webカメラやスピーカー等を導入したことで、Web会議の品質が向上し、移動時間等の削減ができるなど、仕事の効率化につながりました。

⑤ 情報発信サイト「おるとくまもと」のリニューアル及び熊本県内の観光関連情報の積極的な発信
 株式会社くまもとDMC様が運営している情報発信サイト「おるとくまもと」のリニューアルを実施し、検索ボックスの追加や人気タグの追加を行いました。また、重複する項目の削除やTOP画面をスライダー形式に変更し、作業効率も向上。利用者がサイトを閲覧する際に、検索しやすい画面へ変更を行いました。
 これにより、サイトのPV数が増加、投稿記者の人数も増加しました。加えて、より「熊本偏愛」の情報が集まるようになりました。

今後の展望について

 導入したサービスをさらにブラッシュアップし、さらに業務効率化に繋げていこうと考えています。また、熊本県内のワーケーション事業の本格稼働に向け、「研修型ワーケーション」といったプログラム開発の精度を上げていくこと、さらに東京や大阪の企業へのアプローチも強化していこうと考えています。
 ここ最近では海外からの問い合わせもあり、今後、海外への情報発信を強化したいと思っています。

取り組んだ企業の概要

会社名 株式会社くまもとDMC
本社所在地 〒862-0956 熊本県熊本市中央区水前寺公園15-30
設立 2016年12月9日
資本金 5,000万円
代表者名 代表取締役社長 磯田 淳