カダブラ株式会社 × 一般社団法人肥後おおづ観光協会
IT企業と観光協会が一体となったデジタル技術を活用した地域課題解決への取り組み
全国初!道の駅を手ぶらで買い物ができるDXサービス「POPPIN」
カダブラ株式会社は、一般社団法人肥後おおづ観光協会と協働し、阿蘇へ向かうツーリング観光客が多い「道の駅大津」にて、スマートフォンで購入した商品を自宅に配送でき、てぶらで買い物を楽しめるサービスを導入しました。
今回は、IT企業と観光協会が一体となり、デジタル技術を活用し地域課題解決に取り組んでいる事例をご紹介します。
道の駅がかかえる課題
「バイク(ライダー)の聖地」と呼ばれる阿蘇と熊本市の間に位置する熊本県大津町は、ライダーの誘致に力を入れています。2022年11月、道の駅大津に「オートバイ神社」が設置され、多くのツーリング客が訪れています。
道の駅大津では、多くのツーリング客が訪れる一方で、「バイクの積載量の兼合いで購入できる商品や量が限定される」、また、「冷凍食品等の商品を購入するとその後の行動が制限されてしまう」といった“買いたいのに買えない”という課題がありました。商品配送の取り扱いはあるものの、近年配送需要が高まっており、混雑時の対応に時間がかかるということも課題となっていました。
取り組み内容
「買いたいのに買えない」という課題に対して、IT企業のカダブラ株式会社と一般社団法人肥後おおづ観光協会は、ツーリング中のお客様などが手ぶらで買い物できるサービス「POPPIN」を共同開発し、道の駅大津での導入を決定しました。(2023年4月よりサービススタート予定。)
「POPPIN」では、専用のアプリを必要とせず、QRコードの読み込みのみで、キャッシュレスによる買い物から、自宅までの配送を可能とするサービスです。商品の値札と共に記載されているQRコードをスマートフォンのカメラで読み込むだけで、ECサイトのカートに入った状態となるため、実際に店舗で見て気に入った商品を即座にキャッシュレスで決済し、配送することができます。
導入効果
導入により利用者は手ぶらで買い物ができ、購入者数の増加、購入単価の増額や店舗側の業務負担軽減が期待できます。
また、一般的なECサイトとしても利用可能であり、新規顧客の獲得、購買のリピート率向上にもつながります。
今後の展望について
県内各地の道の駅等に広めていくことで、県内観光業者の売上増加や業務負担軽減に貢献していきたいとのことです。将来的には、「POPPIN」を導入していただいた道の駅等を一同に集めた物産展の開催も視野に入れています。
また、宅配企業との連携により商品の保管、発送を一元化することで物流費(倉庫、人件費、発送費)を軽減することや購買データの収集等を活用し、さらなる県内観光業界の振興につなげていきたいとのことです。
会社概要
会社名 | カダブラ株式会社 [Cadabra Inc.] |
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拠点 | 本社:東京都中央区日本橋3-2-14 熊本:熊本県菊池郡大津町大津1044 海外:ベトナム(ホーチミン市) 教育センター:GLOBAL FRONT事業部 熊本県熊本市東区東町4-2-52 |
資本金 | 2,000万円 |
従業員数 | 従業員数 60名 (2023年3月時点) |
設立 | 2016年7月15日 |
代表者 | 代表取締役 佐藤 譲 |
事業内容 | ・開発リソース提供サービス ・デジタルコンサルティング デジタルデバイド構想立案、地方創生デジタル支援他 ・教育施設運営 ・教育支援ツール開発 ・オートバイ(バイク)関連事業 |