基調講演は、一般社団法人日本デジタルトランスフォーメーション推進協会　代表理事　森戸 裕一氏に　「ヒト、モノ、カネを言い訳にしないDX推進の考え方と変革への道筋」のテーマでお話しいただきました。

昨今、ビジネス環境の変化は一段と加速しており、そのなかでDX：デジタルトランスフォーメーションは単なる選択肢から生存戦略へと変貌を遂げています。中小企業がDXの取組みに苦慮する最大の要因は、「ヒト、モノ、カネ」の制約です。

今回の基調講演では、それらの制約を言い訳にするのではなく、戦略的に活用し、企業改革の力とするための考え方と進め方について解説いただきました。

株式会社杉養蜂園様は蜂蜜ローヤルゼリー・プロポリス・化粧品等の製造及び販売を主たる事業として、国内外に多数の店舗を構え、グローバルに事業を展開しておられます。会員登録やECサイトでの商品販売など、様々なシーンで直面する経営課題や環境の変化に対して、DXを活用し適応してこられた取組事例をお話し頂きました。

株式会社明和不動産様は熊本市に本社を置く不動産仲介企業として、創業以来長きにわたり 熊本県・福岡県・鹿児島県の住まい探しを支援してこられました。
競業他社に先駆けてDXに取り組み、不動産賃貸借契約業務のデジタル化、業務時間削減、完全ペーパレス化など、業界をけん引する事例についてお話し頂きました。

「基調講演」、「熊本県内DX事例」で発表いただいた3名によるトークセッションを行いました。
県内企業でDXになかなか着手できないという状況をふまえ、DXを始めたきっかけや取り組んだ際の課題、課題解決に向けた戦略・計画の立て方、今後の展望について、３つのテーマに沿って自社の取組や体験談を交えお話しいただきました。

　テーマ①：DXを始めたきっかけ
　テーマ②：DX戦略・計画の立て方
　テーマ③：DXに取り組んでみての所感

熊本県では、先進的なDX事例を創出し、得られた知見を基に県内DXのさらなる推進を図るため、公募型「DX実証事業」を実施しています。
令和4年度に採択された事業に参画された企業を代表し、株式会社スカイマティクス様　にご登壇いただきました。

ドローン、AI画像解析技術などの活用により、天草市役所が毎年実施している「農地の営農状況の現地確認作業」のDX化、農地のドローン撮影のほか、行政データ（税、農政）の連携による地図データの自動作成、空撮画像からAIを活用した耕作作物を自動判別するアルゴリズムの開発等の実証事業内容についてお話しいただきました。